分散型CMS「HiÐΞ」が収益性は高いのにイマイチな理由

2021年10月4日月曜日

HiÐΞ

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 分散型CMS「HiÐΞ」はポピュラーなアプリケーションのデザインからかけ離れている

フロント設計のセンスとコミュニティマネジメントのセンスに疑問あり

私は一ヶ月ほど前まで、分散型CMSのHiÐΞを利用していました。そこでは、ブログ記事を公開し、少なくない額の投げ銭などをもらっていました。おそらく、そのまま継続していれば副業として成り立つほどに収益をあげられていたのですが、私は辞めました。

その理由はブックチェーン対応ブログのALISで公開していますので、ぜひご覧ください(記事はこちら)。こちらの記事はコミュニティマネジメントにテーマを置いて話しています。ALIS公開後、いいねランキングトップになるなど、非常に好評でした。

ALISの記事公開後、HiÐΞではフロントのデザインを含むアップデートが行われました。フォントがスッキリとし、幾らかは見やすくなりました。しかし、私はこの時にHiÐΞはもう無理かもしれないと悟りました。

理由はブログプラットフォームとしてのセンスが感じられないためです。例えば、HiÐΞの記事にコメントがついた場合、ユーザに通知が届くのですが、その通知はなぜか画面下のフッターにある固定メニューみたいなところに付きます。

これは近年のポピュラーなサービスのUIとは異なり、違和感しかありません。Bloggerにも、noteにも、はてなブログにもこのようなデザインはありません。Twitter、Facebook、インスタグラムも同様にフッター固定メニューに通知を飛ばすなんてことはありません。一般的には画面右上、左上のユーザのアイコンなどに赤い通知マークなどを表示しますね。あるいはPCから利用する場合は各メニューとまとめて通知ボタンを配置します。

実はHiÐΞも、そのアイコンはありますが、クリックしても何の表示もありません。単なる飾りなのです。つまり、右上に通知を表示できる場所があるにも関わらず、なぜかフッターに固定メニューバーを導入し、そこに「通知」をはじめ「ホーム」、「記事作成」などのメニューを置くという、意図がよく分からないデザインになっています。これは些細なことのように思えるかもしれませんが、実は大きな問題です。




現在、ポピュラーなブログサービスやアプリケーションのデザインはユーザの目線を散らさないように、限りなく最適化されています。もちろん、これは時代によって今後も少しずつ移り変わるでしょう。しかし、通知が届く場所やメニューの位置というのはどのアプリでも統一されていた方が、ユーザフレンドリィであることは間違いありません。というのも、アプリケーションによって操作やUIがバラバラだと、ユーザは毎回覚え直さなくてはなりません。HiÐΞはそれをやってしまっています。

アップデートにより、フォントは変更しても、グローバルナビは意図がよくわからない場所に移動されてしまいました。また、画面左の「作成」を開くと、また「記事作成」は出てきます。私からすると、なぜ同じ画面内に記事作成を2つも置くのか理由がわかりません。もっと言えば、左のメニューを開いた際のカラムのバランスが取れておらず、初学者が設計したような見た目になってしまっています。

ちなみに、私は以前にHiÐΞを利用していた際にあまりに使いづらいデザインだったので、それらの修正案を20以上の項目に分けてフィードバックしたことがあります(それらは受け入れられませんでしたが)。

つまり、こうした経緯から察するに、HiÐΞの開発者は世の中のポピュラーなデザインをあまり知らないということがわかります。また、自分たちのデザインがユーザにとって使いやすいかどうか、というユーザフレンドリィ、あるいはUXにも興味がないのだということを判断すべきでしょう。

自分たちが作りたいものを作るということは間違いではありません。しかし、誰がそれを使うのかという視点を運営の人間全てがごっそり抜け落ちているとすればHiÐΞはもう立て直しが難しいかもしれません。

ALISの記事でも書いた通り、私はHiÐΞを応援していますが、あまりにユーザフレンドリィからかけ離れた運営をされると不信感が募るばかりです。


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